君たちはどう生きるか!について簡単に書いてみた。
どうも
君たちはどう生きるかがマンガ化されて再ヒットしましたね。
私は小説版を読みました。
原作はかなり前に書かれたものですが
やっぱり現代に通じるものがありますね。
さて、今回は「君たちはどう生きるか」について簡単に書いてみます。
問いを投げかける本
私はこの本を読んで、「どう生きるか」の答えははっきりとは分かりませんでしたが
自分の心の中に響くものは確かにありました。
貧困、いじめ、勇気、学問、哲学・・・
さまざまなテーマがこの一冊に、いや、コペル君(主人公)を通して
読者に伝えられていきます。
人間の悩みの根源や、悩む意味などを分かりやすく教えてくれます。
いや、問いを通して答えを導いてくれるという感じでしょうか・・・。
ところで、この小説にはコペル君ともうひとり重要人物がいます。
コペル君の叔父です。
叔父さんはコペル君に後で読んでもらうためのメモをノートに書いています。
これがとてつもなく深い。
底なしに深いんです。
叔父さん何者なんでしょうか。
気になりますよね。
では一部抜粋します。
人間の悩みと、過ちと、偉大さについて
~中略~
「王位を奪われた国王以外に、誰が、国王でないことを不幸に感じる者があろう。・・・ただ1つしか口がないからといって、自分を不幸だと感じる者があろうか。また、眼が1つしかないことを、不幸に感じないものがあるだろうか。誰にせよ、眼が3つないから悲しいと思ったことはないだろうが、眼が1つしかなければ、慰めようのない思いをするのである。」
~中略~
コペル君。このことを、僕たちは、深く考えてみなければいけない。それは僕たちに、大切な真理を教えてくれる。人間の悲しみや苦しみというものに、どんな意味があるか、ということを教えてくれる。
本当に叔父さんは何者なんでしょうか・・・。
普通こんなことを考え付くものでしょうか。
もちろんもっと叔父さんのメモは続き、物語中に何度も登場し、コペル君の人生を変えていきます。
最終的に、「どういきるか」という問いかけの「これだ!」という答えは出てこないのですが、私たちはどのような価値観で生きているのかなど、深い理解を得られることでしょう。
簡単ではありますが、名著「君たちはどう生きるか」
を是非読んでみてください。